油圧式加硫機向け
加硫機専用リニアセンサ

漏油対策シリンダ OLDECYL

Smart Curing Process
漏油を止める、見張る、伝える スマートな加硫工程の実現

オルデシルは「パッキン寿命を使い切る」ことを目指した油圧シリンダです。
油圧シリンダが漏油に至る原因はさまざまです。
油圧シリンダを取り巻く漏油要因を解析し対応させることで、メンテナンス周期を引き延ばすことを目指しています。
ほとんどのシリンダに初期漏油の探知機能を付加することが可能です。

漏油発生の要因

偏荷重 周囲温度 作動油種類 作動油管理 ヒートショック
衝撃 振動 摺動距離 周囲環境など多くの要因が考えられます。

油圧シリンダの漏油発生原因はさまざまです。
机上ではパッキン寿命=摺動距離と考えられていますが、実際の現場では摺動寿命より遥か以前に漏油が発生するケースが多々あります。

< 偏荷重が原因と考えられるシリンチューブ、ピストンの傷 錆は使用環境に多量の水が影響しているものと推測される >

< 作動油循環不足と高温環境により発生した劣化オイル 右写真はシリンダロッドに発生した硬質クロムメッキの剥がれ >

数種の原因が重なり、油圧シリンダに大きなダメージを与えます。
JCCの「オルデシル」は漏油を多方面から科学し、
お客様と一緒に作り上げる長寿命油圧シリンダです。

「OLDeCYL」実例紹介

◆タイヤ加硫機CUREX型中心機構用センターポストシリンダ(漏油予兆機能シグナリーク仕様)

< 仕様 >
・偏荷重対策
・耐熱対策
・漏油予兆センサ
・加硫機専用対策

油圧垂直式加硫機の奥まった場所に設置されている中心機構センターポストシリンダです。
高温環境にさらされながら大きな偏荷重がかかる為耐熱パッキン及び高面圧軸受け材の親和性を高次元でバランスさせています。
人目に付きにくいピット内に設置される為、漏油予兆機能付きシグナリーク仕様としています。

◆タイヤ加硫機T-XL型用加圧シリンダ

< 仕様 >
・偏荷重対策
・耐熱対策
・作動油管理対策
・加硫機専用対策

断熱板を隔ててはいますが高温の熱板の下、加圧容器の円周縁に沿って設置されています。加圧動作に入ると加圧対象に歪が発生し大きな偏荷重が発生します。
またストローク15mmと短く軸受け材設置スペースが限られているため超高面圧軸受け材を装備しました。
超高面圧軸受け材のコンパウンドが各部材を攻撃しないよう親和性を徹底的に追及しています。
作動油容量360cc程度のため、油がポンプへ循環せず劣化する為、循環用ポートを設置しています。

◆タイヤ加硫機CUREX-S1型用加圧シリンダ

< 仕様 >
・偏荷重対策
・耐熱対策
・加硫機専用対策

断熱材を隔ててはいますが高温の熱板の下、加圧容器の円周縁に沿って設置されています。加圧対象の断熱板が変形してしまい偏荷重発生の一因となっていました。
オリジナルシリンダにも軸受け材が採用されていましたが、材質性質が足りておらず配置も適切ではありませんでした。
最適配置へ設計変更し、超高面圧軸受け材、耐熱パッキンを装備しました。